【9:了】恨みのひこにゃん

2008年・秋の城ツアー(京都&滋賀)のはじまりはこちらからどうぞ!

久しぶりに長時間自転車に乗った&安土城登山で、結構疲労気味。しかし、もう1つの目的地である彦根城へ行かねば。JRに乗って移動し、彦根に着いたのは14時すぎ。朝ごはんをしっかり食べたとはいえ、空腹でヨレヨレ。城に行くまでによさそうな店があるだろう、と思っていたら、意外になかった。たまらず、城のそばにあった店、献上伊吹そば つる亀庵‎で蕎麦を食べた。「蕎麦と城」という組み合わせも、この後定番化するのであるが、今はまだ知らず。


おりしも、今年は「井伊直弼と開国150周年記念」イベントの真っ最中。イベントと昨今の「ひこにゃん」ブームでかなりの人手である。佐和口から入ると、『ひこにゃん登場時刻』なる立て看板が。あと10分程度で出てくるようすなので、ちょっと見てみようと。


みるみるウチに人が増えてくる。人員整理の人もなんだかピリピリしているようで、恐ろしいような・・・


そして、ひこにゃん登場!黒山の人だかりが詰めよる。兜の先しか見えない。



いや、見えないってば(笑)。

ケータイやらでパチパチ写真を撮る人びとを見ていたら、何だかバカバカしくなってきた。以前はツーショットも撮れていたと聞いていたのに。「あれはただの着ぐるみだ」と思い、城を目指すことにする。





冷静になって天秤櫓などを見ていたんだが・・・

またしても驚愕の事実。天秤櫓や太鼓門櫓の中に、等身大のひこにゃんパネルが進出!あっちにもこっちにも。いつものように櫓を楽しむことができなかった。そして人はあふれんばかり。確かに3連休の中日なんだけど、異様なぐらいの混み方。


さらには、もっと悲しい出来事。強度の問題で入場制限しているのに相まって、天守も長蛇の列ができていた。40分待ちとな。また人員整理の人が慣れていないのか、並ぶスペースがちゃんと確保されておらず、横入りが横行する。時刻もかなり遅くなり、閉門時間も迫ってきたから、「もう、いい!」と諦めてしまった。軽く、西の丸三重櫓を眺めたところで、彦根城博物館の閉館時間が迫る。そのため、玄宮園の散策も諦めた。大急ぎで博物館を見て、彦根城はこれにて終了。


うう、ひこにゃんには罪はないと思うが、恨まずにはいられない。ブームに乗って、テーマパーク化した彦根城をどう感じるか。名古屋城も似たところあるけど、ここまでではないんだよね。これまで、それなりにまったりした城ツアーを過ごしてきた分、ショックを感じた旅の終わりであった。ブームが去った数年後に再登城を近う我々であった。



おまけ的に。城の外にある土産物屋で流れていた「ひこにゃんのテーマ」的な歌。このノンキな曲調がさらに怒りを高めるのであった(笑)。うん、もう坊主憎けりゃ、袈裟までさ。ひこにゃんショックにやられながらも、旅の苦労をねぎらいあい、米原まで在来線にて移動。米原→名古屋間はこだまにて、名古屋駅乗り換え時にホームのきしめんを食べ、ビールを飲みつつ、帰路につきました。